成年後見制度とは?費用の目安と2つの種類を初心者にやさしく解説
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成年後見制度とは?費用の目安と2つの種類を初心者にやさしく解説

まな先生解説
こころ質問
すい要点整理

成年後見制度とは?わかりやすく定義を解説

補足

2000年3月まであった「禁治産・準禁治産」制度が見直され、本人の自己決定の尊重と保護のバランスを重視する現在の成年後見制度へと移行したとされています。

仕組みをもう少し詳しく

仕組みをもう少し詳しく

後見人が担う2つの役割

  • 財産管理:預貯金の管理、収入・支出の管理、不動産など重要な財産の管理、契約の締結・取消しなど
  • 身上保護(身上監護):医療・介護・施設入所などの契約や手続き、本人の生活状況の見守りなど

家庭裁判所と後見監督人のチェック

注意

後見人であっても、本人の財産を家族の生活費や贈与に流用することは原則できません。「本人のための支出かどうか」が常に問われます。

なぜ重要なのか・背景

  • 銀行口座が事実上凍結され、本人の預金を引き出せない
  • 親の介護施設入所の契約を、家族でも代わりに結べない
  • 悪質な訪問販売や振り込め詐欺に遭っても契約を取り消しにくい

成年後見制度にはどんな種類がある?

法定後見の3類型(後見・保佐・補助)

類型対象となる判断能力の状態支援者代理権・取消権の目安
後見判断能力が欠けているのが通常成年後見人日常の買い物などを除き、広範囲
保佐判断能力が著しく不十分保佐人借金・保証・不動産売買など重要行為
補助判断能力が不十分補助人申立てで選んだ特定の行為に限定
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任意後見(元気なうちに備える)

補足

法定後見は「低下してから」、任意後見は「低下する前から」使う制度、と覚えると整理しやすいです。

成年後見制度のメリットは?

  1. 財産管理が適正化される:預貯金や年金が本人のために管理され、使い込みや紛失のリスクを減らせます。
  2. 不当な契約を取り消せる:悪質商法などによる契約を、取消権によって解消できる場合があります(法定後見)。
  3. 本人に代わって契約できる:施設入所や介護サービスの契約、預金の解約などを後見人が代理できます。
  4. 家庭裁判所の監督がある:第三者のチェックが働くため、財産管理の透明性が高まります。

成年後見制度のデメリット・注意点は?

  • 費用が継続する:専門職が後見人になると、報酬が本人の生涯にわたり毎年発生する場合があります。
  • 原則やめられない:一度始めると、本人の判断能力が回復するか亡くなるまで続くのが原則とされています。
  • 柔軟な資産活用ができない:本人保護が目的のため、相続税対策の生前贈与や積極的な資産運用は原則認められにくいとされています。
  • 後見人を自由に選べない:法定後見では、家族が希望しても家庭裁判所が専門職を選ぶことがあります。
注意

「相続税対策のために制度を使いたい」という動機は、本人の利益にならないと判断されやすく、認められにくいとされています。目的が本人保護からずれていないか、事前に専門家へ相談することをおすすめします。

具体例・ケースで理解する

ケース1:認知症の親の預金が引き出せない

ケース2:ひとり暮らしで将来に備えたい

成年後見制度の始め方・費用の目安

申立ての手順(法定後見)

  1. 本人の判断能力や生活・財産の状況を確認する
  2. 申立てができる人(本人・配偶者・四親等内の親族など)を確認する
  3. 主治医に「診断書」を作成してもらう
  4. 家庭裁判所へ申立書と必要書類(戸籍・財産目録など)を提出する
  5. 家庭裁判所による面接・調査、必要に応じて医師の鑑定を受ける
  6. 審判で後見人が選任され、登記される(申立てから開始まで、おおむね1〜2か月程度が目安とされています)

費用の目安

項目金額の目安
申立手数料(収入印紙)800円(後見開始の場合)
登記手数料(収入印紙)2,600円
郵便切手数千円程度
医師の鑑定費用(必要な場合)おおむね5万〜10万円程度
専門職後見人の報酬管理財産に応じ月2万〜6万円程度が目安
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補足

費用負担が難しい場合、成年後見制度利用支援事業により申立費用や報酬の助成を受けられる自治体があるとされています。お住まいの市区町村や地域包括支援センターにご確認ください。

似た用語との違い(家族信託・遺言など)

制度主な目的使えるタイミング積極的な資産運用身上保護
成年後見制度本人の保護低下後でも可原則不可あり
家族信託柔軟な管理・承継契約時は判断能力が必要可能なし
日常生活自立支援事業福祉サービス利用の援助軽度の低下向け不可限定的
遺言死後の財産承継作成時は判断能力が必要なし
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よくある質問

成年後見制度の費用はいくらかかりますか?

成年後見人は家族がなれますか?

成年後見制度は途中でやめられますか?

認知症になる前でも申し込めますか?

家族信託と成年後見はどちらがよいですか?

注意

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の法的助言ではありません。制度の要件・費用・手続きは変更されることがあり、状況により最適な選択も異なります。実際の判断は、弁護士・司法書士・社会福祉士、家庭裁判所、お住まいの地域包括支援センターなどの専門機関にご相談ください。最終確認日:2026年7月14日。

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