まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
結論:遺品整理を自分でやる全体の流れ
- 道具・スケジュール・親族の合意を準備する
- 重要書類・貴重品を最優先で探して確保する
- 遺品を「残す・形見分け・売る/譲る・処分」の4つに仕分ける
- 形見分け・買取・譲渡を進める
- 不用品を自治体ルールに沿って処分する
- 部屋を清掃する
- ライフラインの解約や退去などの手続きを終える
| 間取り | 作業日数の目安 | 自分で行う場合の費用目安 |
|---|---|---|
| 1R〜1K | 1〜2日 | 5,000円〜2万円 |
| 1LDK〜2DK | 2〜4日 | 2万〜5万円 |
| 一戸建て(3LDK以上) | 数週間〜2ヶ月 | 5万〜15万円 |
そもそも遺品整理とは何をすることですか?

生前整理・特殊清掃との違い
- 生前整理: 本人が元気なうちに自分の持ち物を整理すること
- 遺品整理: 亡くなった後に遺族が持ち物を整理すること
- 特殊清掃: 室内の汚損が激しい場合に行う専門清掃。この場合は自分で行わず専門業者に依頼すべきです
遺品整理を始める時期に決まりはある?
- 賃貸住宅: 家賃が発生し続けるため、退去日から逆算して始める
- 相続税の申告がある場合: 申告期限は相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内(国税庁の案内による)とされているため、財産の確認を早めに行う
補足
気持ちの整理がつかないうちに無理に始める必要はありません。期限がなければ、数ヶ月置いてから取り組む家庭も少なくありません。
始める前の準備・必要なもの
揃えておきたい道具リスト
- 軍手・マスク(防塵タイプ推奨): 数百円
- ゴミ袋(自治体指定袋・45Lを30枚以上): 500〜1,000円
- 段ボール(10〜20箱): 無料〜2,000円(スーパーで無料入手可)
- ガムテープ・油性ペン・カッター: 1,000円程度
- 貴重品保管用のボックス1箱: 手持ちの箱でOK
スケジュールと人手の確保
親族への声かけと合意形成
注意
相続人の1人が勝手に遺品を処分すると、後から他の相続人との金銭トラブルに発展するケースがあります。声かけは必ず作業前に行いましょう。
遺品整理のやり方7ステップを順番に解説
手順1:重要書類・貴重品を最優先で探す
- 現金・預金通帳・キャッシュカード・印鑑
- 年金手帳・保険証券・不動産の権利証
- 有価証券・貴金属・鍵類
- 遺言書・エンディングノート
- 携帯電話・パソコン(デジタル遺品の手がかり)
手順2:遺品を4つに仕分ける
| 分類 | 対象の例 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 残す | 貴重品・思い出の品・使う家財 | 約1割 |
| 形見分け | 時計・アクセサリー・趣味の品 | 少量 |
| 売る/譲る | 家電・ブランド品・書籍 | 1〜2割 |
| 処分 | 衣類・日用品・古い家具 | 7〜8割 |
手順3:形見分けをする
手順4:売れるものは買取・譲渡に回す
手順5:不用品を自治体ルールで処分する
手順6:部屋を清掃する
手順7:解約・退去などの手続きを終える
- 電気・ガス・水道の解約(清掃完了まで使うので最後に)
- 携帯電話・ネット回線・サブスクリプションの解約
- 新聞・クレジットカードなどの停止
- 賃貸の退去立会い、持ち家なら今後の管理方針の相談
つまずきやすいポイントと対処法
| つまずき | よくある状況 | 対処法 |
|---|---|---|
| 手が止まる | 写真や手紙を読み込んでしまう | 思い出の品は最後に回し、衣類・日用品から着手 |
| 物量に圧倒される | 一戸建てで全部屋が満杯 | 1日1部屋に区切り、玄関から遠い部屋から進める |
| 分別が分からない | 仏具・刃物・スプレー缶など | 自治体の分別アプリ・電話窓口で確認 |
| 遠方で通えない | 実家が新幹線の距離 | 連休に集中作業+一部だけ業者を併用 |
効率化・応用のコツ
- 3色シールで即断する: 「赤=処分、青=残す、黄=保留」を貼りながら回ると、家族間でも判断を共有できます
- 迷い箱には期限を付ける: 「半年後に開けて使わなければ処分」とルール化すると保留品が溜まりません
- 作業前に全部屋を写真撮影: 元の状態の記録は、形見分けの相談や万一の相続トラブル時の資料にもなります
- 売る物と捨てる物の置き場を分ける: 売る物は玄関近く、捨てる物は搬出口近くに集めると運搬が1往復で済みます
- 搬出は午前中に集める: 粗大ごみ収集や出張買取を午前に入れると、午後を仕分けに充てられます
補足
全部を自分でやる必要はありません。「大型家具の搬出だけ便利屋に頼む」「買取だけ出張査定を呼ぶ」など、部分的な外注は自分で行う遺品整理と十分両立します。
自分で遺品整理をするときの注意点・リスクは?
相続放棄を検討中なら処分は待つ
重要書類・貴重品の誤廃棄
無許可の回収業者・悪質業者に注意
体力・安全面のリスク
注意
借金の有無が不明な場合、良かれと思った片付けが相続放棄の妨げになる可能性があります。判断に迷う要素が1つでもあれば、作業前に専門家へ相談するのが安全です。
具体例・ケーススタディ
ケース1:賃貸1LDK・兄弟2人・2日間
- 土曜午前: 貴重品捜索(通帳2冊・現金約7万円・保険証券を発見)
- 土曜午後: 衣類・日用品を仕分けし、指定袋25袋分を処分へ
- 日曜午前: 冷蔵庫・洗濯機は家電量販店に引き取り依頼、粗大ごみ5点を搬出
- 日曜午後: 清掃と退去前チェック
ケース2:実家一戸建て・週末通い・2ヶ月
自分でやる場合と業者委託の比較
| 項目 | 自分でやる | 業者に委託 |
|---|---|---|
| 費用(1LDKの場合) | 2万〜5万円程度 | 7万〜20万円程度が相場とされる |
| 期間 | 2〜4日(実働) | 半日〜1日 |
| 向くケース | 期限に余裕・人手あり | 遠方・物量大・期限が迫っている |
| 注意点 | 体力・時間の負担 | 業者の許可・見積内訳の確認 |
まとめ:最初の一歩は「貴重品の確保」から
よくある質問
遺品整理はいつから始めるべきですか?
相続放棄する予定でも遺品を片付けていいですか?
仏壇・位牌・写真はどう処分すればいいですか?
自分でやると費用はいくらかかりますか?
何日くらいかかりますか?
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。相続放棄・相続税など個別の判断は、弁護士・司法書士・税理士等の専門家にご相談ください。(最終確認日: 2026年7月17日)




