生前整理アドバイザーは意味ない?87,010円を回収できる人だけの条件
実家整理の教科書生前整理・終活 / 記事

生前整理アドバイザーは意味ない?87,010円を回収できる人だけの条件

まな先生解説
こころ質問
すい要点整理

結論:生前整理アドバイザーは「目的別に取る級を変える」のが正解

あなたの目的推奨する到達点かかる費用(税込)判断の理由
自分・実家の片づけを進めたい2級で終了21,450円2級の学習範囲が「自分のため」の整理で完結するため
本業(遺品整理・不動産・保険・介護など)に足したい準1級まで累計48,730円家族・第三者への提案までカバーでき、名刺記載で信頼補強になるため
講師として講座で稼ぎたい1級+2級認定指導員累計87,010円+年27,500円講座開催には指導員資格が別途必要なため
片づけ現場で開業したい資格より許可が先実務では一般廃棄物収集運搬業許可・古物商許可が要件になるため
横スクロールできます
注意

「資格を取れば仕事が来る」という前提で1級まで一気に進むのは、最も損をしやすいパターンです。目的が自分用の人が1級まで取ると、65,560円が不要な出費になります(87,010円−21,450円)。

そもそも生前整理アドバイザーとはどんな資格ですか?

  • 2級:受講条件なし。誰でも受けられます
  • 準1級:2級認定者のみ
  • 1級:準1級認定者のみ
補足

民間資格であること自体は問題ではありません。ただし「業務独占資格」ではないため、資格がなくても生前整理の仕事はできますし、逆に資格があっても許可なくできない業務(後述)があります。

主な原因を深掘り:なぜ「取ったのに収入にならない」が起きるのか

主な原因を深掘り:なぜ「取ったのに収入にならない」が起きるのか

原因1:級ごとの「向き先」が違う

  1. 2級:自分自身の持ち物・情報・写真の整理。エンディングノートの考え方
  2. 準1級:家族や身近な人へ生前整理を伝える段階
  3. 1級:遺言書・写真整理など、より実践的な内容

原因2:講師として稼ぐには別資格が必要

原因3:片づけ実務そのものは資格では動かせない

原因別の見分け方:あなたが今どのパターンかを3問で診断

Q1:資格を取る目的は何ですか?

  • (a) 自分・親の片づけのため終点A:2級(21,450円)で止める
  • 準1級以上は他者に伝えるための級なので不要です
  • この判断で避けられるムダ金:65,560円(1級まで取った場合との差額)
  • (b) 仕事に使いたい → Q2へ

Q2:関連する本業がありますか?

  • (a) ある終点B:準1級まで(累計48,730円)
  • 名刺・提案資料への記載で、既存顧客への提案材料になります
  • 回収は後述のモデルBで3件が目安です
  • この判断で避けられるムダ金:38,280円(1級分)
  • (b) ない → Q3へ

Q3:講師として講座を開く覚悟と、初期予算11万円超がありますか?

  • (a) ある終点C:1級(累計87,010円)+2級認定指導員(年27,500円)
  • 損益分岐は講座8回(後述の計算参照)
  • (b) ない終点D:資格ではなく実業ルートへ
  • 一般廃棄物収集運搬業許可・古物商許可の確認が先です
  • 実務寄りの資格なら遺品整理士(入会金25,000円+会費10,000円/2年有効・通信講座)という選択肢もあります
  • この判断で避けられるムダ金:87,010円+年27,500円

具体的な解決方法:生前整理アドバイザーの費用と難易度を数字で把握する

生前整理アドバイザー2級・準1級・1級の費用内訳

内訳(税込)取得総額(税込)
2級受講料9,900円+テキスト代5,500円+認定テスト添削代2,750円+認定料3,300円21,450円
準1級受講料11,000円+テキスト代5,280円+万が一ノート1,100円+添削代3,300円+認定料6,600円27,280円
1級受講料22,000円+テキスト代2,200円+教材費4,180円+添削代3,300円+認定料6,600円38,280円
合計87,010円
横スクロールできます

生前整理アドバイザーの難易度はどのくらいですか?

周辺資格との総コスト比較表

資格認定団体取得総額(税込)所要時間・形式受講条件年会費・更新仕事に直結するか
生前整理アドバイザー2級生前整理普及協会21,450円300分×1日なしなし自分用
生前整理アドバイザー準1級生前整理普及協会27,280円300分×1日2級認定者なし家族向け
生前整理アドバイザー1級生前整理普及協会38,280円300分×1日準1級認定者なし講座の土台
整理収納アドバイザー2級ハウスキーピング協会24,700円10:00〜17:00(会場・WEB)なしなし自宅片づけ・講師
遺品整理士遺品整理士認定協会入会金25,000円+会費10,000円通信+レポート提出なし会費2年有効実務・開業向け
横スクロールできます

※上位資格・指導員は別料金です(2級認定指導員:年27,500円・1年半更新)。

補足

整理収納アドバイザー2級は資格取得者数12万人規模で認知度が高く、2026年4月受講分から紙の認定証を廃止しオープンバッジ(デジタル証明書)に切り替わりました(ハウスキーピング協会)。生前整理アドバイザーは紙の認定証のままのため、SNSプロフィールやオンライン名刺での提示のしやすさには差が出ます。

元は取れる?生前整理アドバイザーの収入を逆算シミュレーション

  • 累計取得費 = 21,450円(2級)+27,280円(準1級)+38,280円(1級) = 87,010円
  • 講師として稼ぐ場合は追加で2級認定指導員 年27,500円(1年半更新)

回収モデルA:講座開催型(本業なし・講師で稼ぐ)

  1. 受講料3,000円 × 5名 = 15,000円/回(1回あたり売上)
  2. 87,010円 ÷ 15,000円 = 5.8回 → 資格代だけなら6回で回収
  3. 指導員年会費27,500円を上乗せ:(87,010円+27,500円) ÷ 15,000円 = 7.6回8回

回収モデルB:本業アップセル型(既存業に足す)

  1. 既存業(遺品整理・不動産・保険・介護など)で生前整理相談を受注
  2. 1件あたり作業単価15万円(3K〜3LDKの相場15万〜50万円の下限を採用)× 粗利20% = 3万円/件
  3. 87,010円 ÷ 30,000円 = 2.9件3件で回収
注意

上記はあくまで前提条件を置いたモデル計算です。実際の受講料設定・集客数・粗利率は地域や事業形態で大きく変わります。作業費用の相場は間取り別で1K〜1LDK:4万〜15万円、2K〜2LDK:9万〜30万円、3K〜3LDK:15万〜50万円とされており(みんなの遺品整理)、幅が非常に広い点にご注意ください。

生前整理アドバイザーの仕事にはどんなものがありますか?

  1. 講師ルート:自分で講座を開く(指導員資格が必要)
  2. アップセルルート:本業の提案メニューに加える
  3. 就業ルート:終活・家事代行・葬祭系の企業で、知識の裏付けとして活かす

ケース別の対処:取る側・依頼する側の判断が変わる場面

ケース1:実家の片づけをこれから始める50代

ケース2:不動産・保険の営業職が信頼補強に使いたい

ケース3:脱サラして片づけ業で開業したい

  1. 不用品の有償回収・運搬に必要な一般廃棄物収集運搬業許可(自治体ごとに新規交付の可否が異なります)
  2. 買取・再販を行う場合の古物商許可(所轄警察署)
  3. 実際の作業経験(同業での勤務、協力会社としての参画など)

ケース4:親のために業者へ依頼したい家族

注意

「生前整理アドバイザー在籍」は、その事業者が適法に廃棄物を運搬・処分できることを保証しません。民間資格の認定証と、行政の許可証はまったく別物です。依頼前に必ず許可の種類・許可番号・自治体名を確認しましょう。

予防・再発防止のコツ:損をしない申込みと、依頼時のチェックリスト

資格を取る側の予防チェック

  1. 総額を確認する:受講料だけでなくテキスト代・添削代・認定料を足した金額(2級なら21,450円)で判断する
  2. 上位級の要否を先に決める:準1級・1級は後からでも受講できます。まとめ買い的な発想を避ける
  3. 講師業なら指導員の年27,500円を計算に入れる:1年半更新のランニングコストです
  4. 支払期限を把握する:申込から1週間以内の振込が必要とされています
  5. 同名の別資格と混同しない(後述)

「生前整理アドバイザー」という名前の資格は1つではありません

  • 認定団体の正式名称(法人格を含めて確認する)
  • その団体の公式サイトに掲載された料金内訳
  • 級の構成(3階層か、単一級か)

依頼する側の予防チェックリスト

  1. 許可:一般廃棄物収集運搬業許可(自治体名・許可番号)/古物商許可の有無
  2. 見積:訪問見積のうえ、作業範囲・処分費・車両費・人件費の内訳が書面で出るか
  3. 追加費用:どんな場合に追加請求が発生するか、上限はあるかを事前に文書で確認
  4. 契約書:契約日・キャンセル規定・作業日・支払方法の記載
  5. 貴重品の扱い:現金・通帳・貴金属が出た場合の取り扱いルール

専門家・公的情報の見解:2026年の制度改正が生前整理を変えます

令和8年2月2日:所有不動産記録証明制度が開始

令和8年4月1日:住所等変更登記が義務化

住所等変更登記が令和8年4月1日から義務化され、氏名・名称・住所の変更から2年以内に登記申請が必要。正当な理由なく怠ると5万円以下の過料の対象となります。(法務省「住所等変更登記の義務化について」2026年)

遺言制度の改正も進行中です

世帯構造の変化という背景

やってはいけないNG対応

NG1:目的が自分用なのに1級まで一気に申し込む

NG2:受講料だけを見て予算を組む

NG3:講師で稼ぐ計画に指導員の年会費を入れ忘れる

NG4:資格の名称だけで団体を確認せず申し込む

NG5:依頼時に許可証を確認しない/訪問見積を省く

注意

「無料回収」「格安」をうたう訪問業者に、許可の確認なしで引き渡すのは避けてください。生前整理では貴重品・個人情報を含む書類が大量に出ます。作業前に、貴重品が出た場合の取り扱いルールを書面で確認しましょう。

まとめ:あなたの終点はどこですか

注意

本記事は資格・費用に関する一般的な情報の整理であり、法的助言ではありません。相続・遺言・登記の具体的な手続きは司法書士・弁護士・税理士など有資格の専門家へ、廃棄物の許可要件はお住まいの市区町村へご相談ください。料金・制度は改定される場合があるため、申込前に各団体・官公庁の公式サイトで最新情報をご確認ください。

よくある質問

生前整理アドバイザー2級だけ取っても意味はありますか?

生前整理アドバイザーの資格は独学で取れますか?

生前整理アドバイザーの難易度と勉強時間はどのくらいですか?

生前整理アドバイザーと遺品整理士はどちらを取るべきですか?

業者に生前整理を頼むとき、資格保有者がいれば安心ですか?

※料金・制度は変更される場合があります。申込・依頼の前に、一般社団法人生前整理普及協会、法務省、各自治体の公式サイトで最新情報をご確認ください。

関連記事

生前整理費用相場