- 故人の住民票がどこか — 火葬料は名古屋市民5,000円/東京23区87,000円と最大17倍、市外扱いならさらに跳ねます
- 火葬までの待ち日数 — 定額プランの安置・ドライアイスは4日分が上限で、超過分は日額課金
- 菩提寺の有無 — お布施はどのプランにも含まれません
家族葬費用相場は96.39万円|まず押さえる全国平均
| 葬儀形式 | 平均総額 | 前回比 | 実施率 |
|---|
| 一般葬 | 122.01万円 | +0.63万円 | 30%台 |
| 家族葬 | 96.39万円 | +6.49万円 | 47.0% |
| 一日葬 | 74.43万円 | +1.99万円 | — |
| 直葬・火葬式 | 49.56万円 | +1.71万円 | — |
| 全体平均 | 96.73万円 | — | — |
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注意以降で扱う金額は、すべて自治体・事業者・公的機関の公表値です。この記事は費用の目安を整理するものであり、個別の葬儀契約・相続税・遺産分割の判断は、葬儀社の書面見積もりと税理士・弁護士など専門家への相談が必要です。
なぜ平均96万円が使えないのか|火葬料の自治体差と「市外料金」の罠
火葬料の実額(自治体公式)
| 自治体・火葬場 | 市内(区内)料金 | 市外料金 | 出典 |
|---|
| 名古屋市立斎場(10歳以上) | 5,000円 | 70,000円(14倍) | 名古屋市「市立斎場の使用料金」 |
| 横浜市営斎場(10歳以上) | 12,000円 | 50,000円 | 横浜市「市営斎場のご案内」 |
| 東京23区(東京博善・普通炉) | 87,000円 | 同左(民営) | 広済堂ホールディングス プレスリリース |
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2026年4月、東京23区で起きた制度変更
名古屋市民と23区民で、同じプランでも8.2万円違う
| 費目 | (A)名古屋市民<br>名古屋市立斎場 | (B)横浜市民<br>横浜市営斎場 | (C)東京23区民<br>東京博善 | (D)横浜市民が<br>名古屋で死亡(市外) |
|---|
| ①定額プラン基本料金 | 399,000円 | 399,000円 | 399,000円 | 399,000円 |
| ②火葬料 | 5,000円 | 12,000円 | 87,000円 | 70,000円 |
| ③式場使用料 | 0円(プラン内10万円まで) | 50,000円(戸塚・南部/市内) | 0円(プラン内10万円まで) | 0円(プラン内10万円まで) |
| ④小計 | 404,000円 | 461,000円 | 486,000円 | 469,000円 |
| ⑤葬祭費・埋葬料 | ▲50,000円 | ▲50,000円 | ▲70,000円 | ▲50,000円 |
| ⑥差引実質負担 | 354,000円 | 411,000円 | 416,000円 | 419,000円 |
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※①は小さなお葬式 公式サイト(2026年9月時点)の二日葬プラン資料請求割引価格(税抜)。②③は名古屋市・横浜市の公式料金表および広済堂HDプレスリリース。⑤は横浜市「葬祭費の支給」50,000円、江東区「後期高齢者医療制度の葬祭費」70,000円、協会けんぽ「埋葬料」50,000円に基づく。飲食費・返礼品費・お布施は含みません。
- A列とC列の差は約6.2万円(火葬料82,000円差を、23区の給付2万円上乗せが一部相殺)。プラン価格が同じでも住所だけでこれだけ動きます。
- B列とD列は、同じ横浜市民なのに火葬料だけで5.8万円の差(市内12,000円→市外70,000円)。「どこで亡くなったか」が総額を動かすという、上位記事がほぼ触れていない論点です。
注意火葬場の料金体系・市外料金の判定基準は自治体ごとに異なり、改定もあります。表の金額は最終確認日時点のものです。実際の申し込み前に、故人の住所地と火葬を行う自治体の公式ページで必ず確認してください。
葬儀費用の家族葬の相場を自分で出す|総額を決める7項目の計算式
総額の計算式
人数別×火葬待ち日数別シミュレーション
| 火葬待ち | 10人 | 20人 | 30人 |
|---|
| 0〜4日(超過なし) | 55.6万円 | 63.6万円 | 71.6万円 |
| 7日(3日超過) | 58.6万円 | 66.6万円 | 74.6万円 |
| 11日(7日超過) | 62.6万円 | 70.6万円 | 78.6万円 |
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※内訳(10人・超過なしの例):399,000+12,000+50,000+(5,000×10)+(3,000×10)+65,000−50,000=556,000円。税抜表示のプラン価格をそのまま用いており、実際は消費税・搬送超過・オプションが加わります。
「香典を引いた実質負担」で見ると景色が変わる
| ケース | 総額 | 香典収入(想定) | 実質負担 |
|---|
| 家族葬20人(親族10+一般10) | 63.6万円 | 30.5万円 | 33.1万円 |
| 家族葬20人・香典辞退 | 63.6万円 | 0円 | 63.6万円 |
| 家族葬10人(親族8+一般2) | 55.6万円 | 25.0万円 | 30.6万円 |
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※香典は親族1人3万円・一般1人5,000円で試算した仮定値です。香典額は地域・関係性で大きく変わるため、公表統計に基づく数値ではありません。
家族葬10人の費用の相場は?家族葬20人の費用相場は?
家族葬10人の費用の相場は?
- 式場使用料の1人あたり単価は割高になる:小規模でも定額のため、頭割りすると重くなります
- 飲食を省略しやすい:会食を行わず折詰の持ち帰りにすれば、飲食費は圧縮できます
- 参列者はほぼ親族:香典単価が高くなる傾向があり、実質負担では20人と大差がつきません
家族葬20人の費用相場は?
葬式費用の相場を家族葬で見るときの注意点
「家族葬だから安い」の落とし穴|国民生活センターの一次データ
相談件数と「高価格・料金」の比率
| 年度 | 相談件数 | 「高価格・料金」の割合 |
|---|
| 2019年度 | 632件 | 33.2% |
| 2022年度 | 951件 | — |
| 2024年度 | 978件 | — |
| 2025年度 | 917件 | 52.6% |
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- 「家族葬50万円」の表示で依頼したところ、総額200万円超になった
- 「一日葬 約30万円」のチラシから、約80万円の契約になった
乖離が生まれる場所は決まっている
| 費目 | 小さなお葬式 家族葬(二日葬) | イオンのお葬式 家族葬 |
|---|
| プラン価格 | 通常499,000円/資料請求割引399,000円(税抜) | 481,800円(税込) |
| 火葬料 | 別途・利用者負担 | 別途 |
| 安置・ドライアイス | 4日分まで | 4日分まで |
| 式場使用料 | 100,000円まで | 55,000円(税込)まで |
| 搬送 | 最長20km・3区間 | — |
| 僧侶手配(お布施) | 220,000円のオプション | 目安65,000円より(非課税) |
| 参列者目安 | — | 5〜30名 |
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見積書で必ず埋める9項目|印刷して打ち合わせに持ち込むチェックリスト
| ☐ | 確認項目 | 未記載だと増えうる額 |
|---|
| ☐ | 1. 火葬料は含まれるか(別建てなら実額) | 名古屋市内5,000円〜東京23区87,000円。市外なら名古屋70,000円・横浜50,000円 |
| ☐ | 2. 安置日数の上限と超過1日あたりの単価 | 標準は4日分。火葬待ちが延びた分は日額加算 |
| ☐ | 3. ドライアイスの含有日数と追加単価 | 同じく4日分が標準。保管料は名古屋市で市内1日400円・市外600円 |
| ☐ | 4. 式場使用料の上限額と超過分の扱い | プランは55,000円〜100,000円まで。横浜市営の葬祭ホールは市内50,000〜80,000円/市外75,000〜120,000円 |
| ☐ | 5. 搬送距離の上限と超過km単価 | 標準は20km・3区間。病院→安置→式場で超過しやすい |
| ☐ | 6. 飲食・返礼品の単価と最少発注数、精算基準 | 1人あたり飲食5,000円・返礼品3,000円が目安。見積人数と実数のどちらで精算するか |
| ☐ | 7. お布施・戒名料は誰にいくら払うか | 手配サービスで65,000円〜220,000円。菩提寺がある場合は寺院に直接確認 |
| ☐ | 8. 追加発生時に再見積もりを書面で出すか | 口頭了承のまま加算されるのを防ぐ唯一の手段 |
| ☐ | 9. 支払期限・支払方法とキャンセル規定 | 現金一括か、カード・後払いが使えるか |
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※金額レンジは名古屋市・横浜市の公式料金表、小さなお葬式・イオンライフ公式サイト(2026年9月時点)に基づく実額です。事業者・自治体により異なります。
この9項目が効く理由
元気なうちにできる3つのこと
- 葬儀社を2社リストアップし、資料請求だけ済ませる(小さなお葬式は資料請求で10万円の割引適用)
- 菩提寺の有無と、お布施の目安を確認しておく
- 故人になる方の住民票がある自治体の火葬料と葬祭費を調べておく
支払いの実務|口座凍結・仮払い制度・相続税の控除
遺産分割前でも預貯金は引き出せる(民法909条の2)
- 計算式:相続開始時の預貯金額 × 1/3 × その相続人の法定相続分
- 上限:1金融機関あたり150万円(法務省令)
- 制度趣旨に、当面の生活費と葬式費用の支払いが明記されています
相続税で「引けないもの」
- 香典返しのためにかかった費用
- 墓石・墓地の購入費や借入費用
- 初七日など法事のための費用
受け取れる給付(申請しないと0円)
| 制度 | 金額 | 対象・注意点 |
|---|
| 国民健康保険の葬祭費 | 横浜市50,000円 | 葬祭を行った人へ。葬祭を行ってから2年で時効 |
| 後期高齢者医療制度の葬祭費 | 東京都(江東区の例)70,000円 | 広域連合・自治体により金額が異なる |
| 健康保険(協会けんぽ)の埋葬料 | 50,000円 | 受取人がいない場合は上限5万円の実費(埋葬費) |
| 東京博善・生活保護受給者の火葬料 | 39,000円 | 2026年4月以降も継続 |
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注意葬儀費用の領収書・明細書は相続税申告で必要になります。お布施のように領収書が出ない支払いは、日付・金額・支払先をメモに残してください。相続税の要否や遺産分割の個別判断は、税理士・弁護士など専門家にご相談ください。
よくある質問
Q1. 家族葬儀費用の相場は、地域でどれくらい変わりますか?
Q2. 葬儀費用の家族葬の相場に、火葬料は含まれていますか?
Q3. 家族葬20人の費用相場は?10人との差はどれくらいですか?
Q4. 火葬までの待ち日数が長引くと、いくら増えますか?
Q5. 葬儀費用は誰がいつ払うのですか?口座が凍結されると聞きました。
Q6. 見積もりより請求額が高くなった場合はどうすればいいですか?
まとめ|平均96万円を捨てて、自分の3変数を数字にする
注意本記事の試算は、公表統計・自治体公式料金・事業者公式価格をもとにした一般的な目安であり、実際の金額は葬儀社・地域・時期・契約内容により異なります。火葬料・葬祭費・助成制度は改定される場合がありますので、必ず各自治体および葬儀社の公式情報でご確認ください。相続税・遺産分割に関する個別の判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
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