まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
まず結論|親の介護準備は「7ステップ」で進める
| ステップ | やること | ねらい | 始めるタイミング |
|---|---|---|---|
| 1 | 親と「もしものとき」を話す | 本人の希望を確認する | 今すぐ |
| 2 | 健康・生活状況を把握する | 現状と変化に気づく | 今すぐ |
| 3 | 地域包括支援センターに相談 | プロの窓口を確保する | 今すぐ |
| 4 | お金・資産を確認・整理する | 費用の見通しを立てる | 今すぐ |
| 5 | 要介護認定を申請する | 公的サービスの入口に立つ | 必要が見えたら |
| 6 | ケアマネとケアプラン作成 | 必要なサービスを設計する | 認定後 |
| 7 | サービス利用と役割分担 | 持続できる体制をつくる | プラン確定後 |
今日・今週・今月でやることの目安
- 今日(10分):親の住む市区町村名 + 「地域包括支援センター」で検索し、電話番号を控える。
- 今週(30分):親に電話やLINEで近況を聞き、体調・通院状況をメモする。
- 今月(帰省時):通帳・保険証券・介護保険被保険者証・かかりつけ医の4点の場所を確認する。
補足
「親はまだ元気だから関係ない」と思っている時期こそ準備の好機です。元気なうちにしか聞けない希望や資産情報があり、後から本人に確認できなくなる前に把握しておくことが重要です。
そもそも「親の介護準備」とは?何を準備するのか

- 親の意思・健康情報:どこで・どんな介護を受けたいか、持病やかかりつけ医、飲んでいる薬。
- お金:預貯金・年金・保険・不動産など、介護に使える資産の全体像。
- 相談先・制度:地域包括支援センター、ケアマネジャー、介護保険制度の仕組み。
- 家族の役割分担:誰が中心になり、誰が何を担うかという体制づくり。
注意
介護保険のサービスは、申請して認定を受けて初めて利用できます。「親が急に動けなくなったらすぐサービスが使える」わけではなく、申請から認定まで原則30日程度かかるとされています。早めの情報収集が肝心です。
始める前に揃えておきたい準備・必要なもの
| カテゴリ | 用意・確認するもの | 優先度 |
|---|---|---|
| 本人確認 | 健康保険証、介護保険被保険者証、マイナンバー | 高 |
| 健康 | お薬手帳、かかりつけ医、持病・既往歴 | 高 |
| お金 | 預貯金口座、年金、生命・医療保険、不動産 | 高 |
| 連絡先 | 親族・兄弟姉妹、近所の人、主治医の連絡先 | 中 |
| 重要書類 | 実印・印鑑、通帳の保管場所、各種契約書 | 中 |
親に切り出すときの言い方例
| 聞きたいこと | 切り出し方の例 |
|---|---|
| 介護の希望 | 「テレビで介護の特集を見たんだけど、お父さんはどう過ごしたい?」 |
| 通帳の場所 | 「入院とかで代わりに払うことがあるかもしれないから、場所だけ教えて」 |
| かかりつけ医 | 「もしもの時に病院に連絡できるように、先生の名前をメモさせて」 |
| 保険の内容 | 「自分も保険を見直してるんだけど、お母さんは何に入ってる?」 |
【手順】親の介護準備7ステップを順番に詳しく解説
注意
要介護認定の結果に納得できない場合もありますが、その時点で利用できるサービスの範囲が決まります。状態が変われば「区分変更申請」で見直しを求められるので、現状に合わないと感じたらケアマネに相談しましょう。
誰に何を相談すればいい?相談先の使い分け
| 相談先 | 得意なこと | 費用 |
|---|---|---|
| 地域包括支援センター | 介護全般の入口、制度説明、要介護認定の申請代行 | 無料 |
| ケアマネジャー | 認定後のサービス設計、事業所との調整 | 原則自己負担なし |
| 病院の医療ソーシャルワーカー | 入院中・退院後の生活設計、転院や施設の相談 | 無料 |
| 市区町村の介護保険課 | 申請手続き、保険料や負担軽減制度 | 無料 |
| 勤務先の人事・総務 | 介護休業・介護休暇など両立支援制度 | 無料 |
つまずきやすいポイントと対処法
| つまずき | よくある状況 | 対処法 |
|---|---|---|
| 親が拒否する | 「まだ大丈夫」と取り合わない | 一度で説得せず、雑談から少しずつ。第三者(医師・ケアマネ)の言葉を借りる |
| お金の話が切り出せない | 親も子も遠慮して進まない | 「相続や手続きで困らないため」と目的を共有する |
| 兄弟で揉める | 負担や費用が一人に集中 | 役割と費用を最初に文書で見える化する |
| 一人で抱え込む | 介護者が孤立し疲弊 | 地域包括支援センターやケアマネに早めに頼る |
注意
「自分が我慢すればいい」という抱え込みは、もっとも危険なつまずきです。介護は数年単位で続くことが多く、介護者が倒れると共倒れになります。手を抜くのではなく、頼り先を増やすという発想に切り替えましょう。
介護準備を効率化・ラクにするコツ
- 公的な仕事との両立制度を使う:育児・介護休業法では、対象家族1人につき通算93日まで・3回まで分割して取得できる「介護休業」や、年5日(対象家族が2人以上なら10日)の「介護休暇」が定められているとされています。会社の制度も合わせて確認しましょう。
- 情報共有アプリ・ノートを活用する:服薬・通院・お金の記録を家族で共有すると、二度手間や認識のズレを防げます。
- 見守りサービスやICTを取り入れる:センサーや見守りカメラ、緊急通報サービスなどで、離れていても安否を確認しやすくなります。
- レスパイト(休息)を意識する:ショートステイなどを使い、介護者が定期的に休む時間を確保します。
補足
介護休業中は、一定の要件を満たすと雇用保険から「介護休業給付金」が支給される場合があるとされています。収入面の不安を軽くするためにも、勤務先やハローワークで条件を確認しておくと安心です。
知っておきたい注意点・リスク(お金・仕事・心身)
注意
お金・仕事・健康はいずれもYMYL(人生に重大な影響を与える領域)に関わります。本記事は一般的な情報であり、具体的な判断は地域包括支援センター・ケアマネジャー・社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーなどの専門家に必ず相談してください。
具体例・ケーススタディ(遠距離介護/突然の入院)
関連記事
次に読むと、この記事の判断がしやすくなります。




