このテーマを選んだ理由と、上位記事にない情報
キーワードを選んだ理由
- 検索候補に出る具体的な悩みである:Googleの検索候補で「空き家 ガス」と入力すると「空き家 ガス止める」が表示され、「再開」「解約」「ガス代」「ガスメーター」も並びました。「空き家 プロパンガス」には「撤去」が続きます。再開・撤去・料金まで知りたい読者がいます。
- 対象になる家が多い:総務省の住宅・土地統計調査(確報)では、2023年10月1日時点の空き家は900万2千戸で過去最高でした。賃貸・売却用や別荘などを除いても385万6千戸あります。(総務省統計局)検索量ではありませんが、対象の多さを示します。
- このサイトに受け皿がない:実家整理の教科書には、空き家の水道停止の記事と、電気・ガス・水道の解約をまとめた記事があります。ただ、ガスだけを取り上げて閉栓・撤去・LPガスの引き取り・給湯器の水抜きまで説明した記事はありませんでした。
- 上位記事に穴がある:「空き家 ガス 止める」の検索上位に出た記事など8本の本文を確認しました(接続できなかった1件と個人ブログ1件は対象外)。空き家の買取・管理・相談サービスや法律情報サイトのコラムが中心で、多くは「電気・水道は残してガスは解約」で終わっていました。
上位8記事との比較
| 項目 | 上位記事でよく見る説明 | 8本中の扱い | この記事で補った情報 |
|---|---|---|---|
| 結論 | 電気・水道は残して、ガスは解約 | 多くがこの一般論で終わる | 帰省・売却・解体・寒冷地の4ケースで分ける |
| 料金 | 出典のない概算(年1.2万〜3.5万円など) | LPガスの公的統計を使った記事は0本 | 東京ガスの料金表と石油情報センターの地域別確報で試算 |
| 解体 | 「解体なら止める」程度 | 撤去工事の種類と申込時期は0本 | 全部撤去(地境切断)と一部撤去の違い、2週間前の申し込み目安 |
| 再開 | 具体的な手順は少ない | 開栓の立ち会いと作業時間は0本 | 立ち会いが必要で、東京ガスの場合20〜40分 |
| LPガス | 販売店に連絡して解約 | 新ルールに触れたのは1本 | 新ルールのうち既存の契約に及ぶ範囲と、貸付配管の精算の確認 |
| 凍結 | ほぼ触れない | 給湯器の水抜きは1本 | 電気を止めるときの水抜きの順番 |
| 検索候補への答え | 「再開」「ガスメーター」「プロパンガス 撤去」 | 正面から答えた記事は0本 | 開栓の立ち会い、メーターの場所と閉栓、LPガス設備の引き取り |
空き家のガスは止めるべき?結論と最初にやること

空き家のガス判断チャート
- Q1 今後1年でガスを使う予定はある?
- はい → Q2へ
- いいえ → Q3へ
- Q2 どのくらいの頻度で使う?
- 月1回以上 → 契約を続ける
- 年に数回 → 閉栓して、使うときだけ開栓する(開栓は立ち会いが必要)
- Q3 解体の予定はある?
- はい → 閉栓ではなく、ガス管の全部撤去(地境切断)を申し込む。東京ガスネットワークの目安は希望工事日の2週間前
- いいえ → Q4へ
- Q4 都市ガス?LPガス?
- 都市ガス → 閉栓
- LPガス → 販売店に閉栓とボンベ・メーターの引き取りを頼む(自分では外さない)
どの答えになっても、最後に「冬に氷点下になる地域か」を確かめてください。当てはまって、しかも電気も止めるなら、給湯器の水抜きが必要です。
空き家のガスで困ることは?4つの原因
原因1:使わなくても基本料金がかかる
原因2:設備の放置で異変に気づけない
原因3:ガスを止めても給湯器は凍る
原因4:放置が管理不全空家につながる
見分け方:都市ガスかLPガスか、メーターはどこか
| 確認すること | 都市ガス | LPガス(プロパンガス) |
|---|---|---|
| 見分け方 | 屋外にボンベがない。検針票に都市ガス会社の名前 | 屋外にボンベがある。検針票に販売店の名前 |
| 連絡先 | 契約中のガス会社 | 契約中の販売店 |
| 止める手続き | 閉栓 | 閉栓+ボンベ・メーターの引き取り |
| 解体するとき | ガス管撤去の窓口に申し込む | 販売店に相談 |
閉栓の立ち会いはメーターの場所で決まる
ガスを止める手順と撤去の申し込み
都市ガスの閉栓手順
- 検針票でお客様番号を確かめる
- ガス会社のWebか電話で使用停止を申し込む(予定が決まったら早めに)
- メーターまで係員が入れるかを確かめ、入れない場合は立ち会いの日を決める
- 当日、係員がメーターのガス栓を閉める(東京ガスの場合で10分程度)
- 最後の料金を精算する
ガスを再開(開栓)するときは立ち会いが必要
LPガス(プロパンガス)の止め方
戸建てでは、LPガス会社が屋内の配管を自社の持ち物にしたまま供給する「貸付配管」という商慣行があります。資源エネルギー庁は、解約しようとしたときに配管代の精算を求められ、トラブルになった例を紹介しています。(資源エネルギー庁)解約の前に、契約書で設備の持ち主と精算の条件を確かめ、販売店にも書面で聞いておきましょう。
解体時のガス管撤去は閉栓とは別に申し込む
- 全部撤去(地境切断):解体や建て替えのときに、敷地の境界でガス管を切り離す工事
- 一部撤去:リフォームや使わなくなったときに、ガス栓やガス管を取り外す工事
東京ガスネットワークでは、一部撤去の工事費は利用者の負担です。2026年4月1日以降は、工事希望日が受付日の翌営業日から数えて5営業日以内だと、至急対応加算費17,000円/件が追加されます。全部撤去の費用は、申し込みのときに確認してください。
帰省・売却・解体・寒冷地で違う?ケース別の対処
| ケース | おすすめ | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| 月1回以上使う | 契約を続ける | 毎回の開栓予約と立ち会いが負担になる |
| 帰省で年に数回使う | 閉栓し、使うときだけ開栓 | 基本料金を抑えられる。開栓の日は立ち会いが必要 |
| 売却・賃貸の準備中 | 閉栓 | 内覧などで使うときだけ開栓。買主へ引き継ぐ連絡先をメモ |
| 解体予定 | ガス管の全部撤去(地境切断) | 閉栓だけでは足りない。2週間前を目安に申し込む |
| 冬に氷点下になる地域 | 上のどれか+給湯器の水抜き | 電気を止めるなら水抜きは必須 |
契約を続けた場合と閉栓した場合の年間コスト
| 1年でガスを使う月数 | 都市ガス(東京ガス 月759円) | LPガス(関東局平均 月1,941円) | LPガス(北海道 月2,308円) |
|---|---|---|---|
| 12か月(契約を続ける) | 9,108円 | 23,292円 | 27,696円 |
| 6か月 | 4,554円 | 11,646円 | 13,848円 |
| 2か月(帰省が年2回) | 1,518円 | 3,882円 | 4,616円 |
LPガスの基本料金は、販売店や契約によって平均と大きく違うことがあります。手元の検針票の金額で計算し直してください。毎回の立ち会いの手間もコストです。
給湯器の凍結を防ぐには?止める前と後のチェック
給湯器の水抜きは電気を止める前に
- リモコンの運転スイッチを切る
- 給湯器のガス栓を閉める
- 給水元栓を閉める
- お湯の蛇口をすべて開ける
- 電源プラグを抜く
- 給湯器の水抜き栓を外して、中の水を出す
寒い地域で水抜きをせずに電気を止めると、給湯器や配管が凍って壊れるおそれがあります。電気の解約日より前に、水抜きの日を決めておきましょう。電気を残すなら、凍結予防ヒーターは動き続けます。
ガスを止める前と後のチェックリスト
| タイミング・項目 | 都市ガス | LPガス |
|---|---|---|
| 前:お客様番号 | 検針票で確認 | 検針票で確認 |
| 前:メーターまで入れるか | 入れなければ立ち会い | 販売店に確認 |
| 前:設備の持ち主と精算条件 | ― | 契約書と販売店に書面で確認 |
| 後:家の中のガス栓 | 閉めたか | 閉めたか |
| 後:給湯器の水抜き | 電気を止める前に | 電気を止める前に |
| 後:解体時の連絡先 | ガス管撤去の窓口 | 販売店 |
やってはいけないNG対応
- ガス管撤去の申し込みを解体業者任せにする:工事日に間に合わず、解体の日程がずれることがあります。
- LPガスのボンベやメーターを自分で外す・捨てる:引き取りは販売店に頼みましょう。
- 水抜きをせずに電気を解約する・ブレーカーを落とす:寒い地域では、給湯器が凍って壊れるおそれがあります。
ガスのにおいがしたら、火や電気のスイッチには触れずに窓を開け、ガス会社や販売店の緊急連絡先に連絡してください。
まとめ:空き家のガスで次にやること
よくある質問
空き家のガスを止めるのに費用はかかる?
空き家のプロパンガスは解約できる?
※この記事の最終確認日:2026年10月9日。料金や制度は変わることがあるため、最新の情報は各ガス会社・販売店や公的機関の公式ページで確認してください。




