結論:空き家の水道は止めるべき?まず何をすべき?
届け出ないと基本料金がかかり続けます
空き家の水道の基本料金はいくら?
| 口径 | 水道の基本料金 | 下水道(5㎥まで) | 月の合計(税抜) |
|---|
| 13mm | 860円 | 560円 | 1,420円 |
| 20mm | 1,170円 | 560円 | 1,730円 |
| 25mm | 1,460円 | 560円 | 2,020円 |
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出典:東京都水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」(2026)。口径は、検針票や水道局の明細で確認できます。
注意金額は東京23区の税抜の例です。地方では基本料金がこれより高い自治体もあります。自分の空き家がある自治体の料金表で計算し直してください。
手続きの前に控えておくもの
- お客さま番号(検針票や領収書に書いてあります)
- 空き家の住所と、いまの契約者の名前
- 止めたい日(東京都なら3〜4日前までに申し込み)
- 最後の料金を支払う方法(口座・払込票など)
- 連絡のつく電話番号
なぜ迷う?空き家の水道で損をしやすい主な原因
3つの制度を「解約」とひとまとめにしている
契約者が亡くなったまま放置している
管理のしかたと費用のバランスが見えていない
補足2023年12月の空家法改正で「管理不全空家」が新設されました。水道を止めたこと自体が問題になるのではなく、傷みを放置することがリスクになります。詳しくは後の章で説明します。
水道の休止と廃止の違いは?止め方3種類の見分け方
4つの選択肢を比べると
| 選択肢 | 月の費用 | また使うとき | 通水・清掃 | 凍結リスク | 管理不全空家との関係 | 向いている人 |
|---|
| 契約継続(通水管理) | 23区13mmで1,420円(税抜)〔東京都水道局〕 | 手続き不要 | 現地ですぐ水が使える | 高い(配管に常に水がある) | 管理しやすいが、漏水に気づくのが遅れると被害が広がる | 月1回以上通う人、売却・賃貸の内覧がある人 |
| 使用中止(閉栓) | 届け出後は基本料金がかからない〔東京都水道局〕 | 開始の申し込み(手数料の有無は自治体に確認) | 水を持って行く | 家の中の配管に水が残るので水抜きが必要 | 巡回を続ければ管理はできる | 当面使わないが家は残す人 |
| 休止制度 | 休止中は0円の例あり〔加西市〕※制度がない自治体もある | 再開の申し込み。検針で使用が確認されると休止は解除〔加西市〕 | 水を持って行く | 使用中止と同じ | 巡回を続ければ管理はできる | 数か月〜数年後にまた使う予定の人(加西市は概ね3か月以上の不在が目安) |
| 廃止(メーター撤去) | 0円 | メーターの新規取り付けと加入金が必要〔十日町市〕 | 水を持って行く | 家の中の配管の水抜きは必要 | 巡回を続ければ管理はできる | 解体や更地での売却が決まっている人 |
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自分の自治体の用語を見分けるコツ
- メーターは外すのか、残すのか
- 止めている間の料金は0円か、定額がかかるのか
- また使うとき、加入金や工事は必要か
空き家の水道を止める手順と、何年でいくら違うかの計算
止めるまでの7ステップ
- 契約者の名義を確認する(故人なら先に変更する)
- 検針票でお客さま番号と口径を確認する
- 水道局に、後で紹介する「確認すべき5項目」を問い合わせる
- 契約継続・使用中止・休止・廃止のどれにするか決める
- 申し込む(東京都は3〜4日前まで。廃止は指定給水装置工事事業者を通す〔十日町市〕)
- 寒い地域なら、現地で止水栓を閉めて水抜きをする
- 最後の料金を精算する
保有期間ごとの総コスト比較
- 契約継続=(水道860円+下水道560円)×12か月×N年
- 使用中止・休止=止めている間の月額(0円か自治体の定額)×12×N年+再開の申し込み
- 廃止=撤去工事費+また使うときの加入金(口径で変わるので、自治体の料金表の金額を入れてください)
| 保有期間 | 契約継続 | 使用中止・休止(0円の場合) | 廃止 |
|---|
| 1年 | 17,040円 | 0円+再開の手続き | 撤去費+(再利用なら加入金) |
| 3年 | 51,120円 | 0円+再開の手続き | 同上 |
| 5年 | 85,200円 | 0円+再開の手続き | 同上 |
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注意上の表は定額部分だけの比較です。通水や清掃で水を多く使えば従量料金が増えます。止めた場合は、水を持って行く手間や交通費がかかります。
ケース別の対処:判断チャートで4択から選ぶ
5つの質問で選ぶ判断チャート
- Q1 1年以内に売却・賃貸・解体の予定がある?
- 解体・更地で売却 → 廃止を検討(解体工事で水を使うことがあるので、止める時期は業者に確認)
- 売却・賃貸で内覧がある → 契約継続を検討して Q2 へ
- 予定はない → Q2 へ
- Q2 冬に氷点下になる地域?
- はい → 少なくとも冬は閉栓して水抜きをする。そのうえで Q3 へ
- いいえ → Q3 へ
- Q3 月1回以上、現地で通水や清掃ができる?
- はい、水を多く使う(庭の水やり・本格的な清掃) → 契約継続
- はい、でも使うのは排水口の水の補充くらい → 水を持って行けば足りる場合があるので Q4 へ
- いいえ → Q4 へ
- Q4 契約者が故人のままになっている?
- はい → 先に名義と支払い口座を変更してから Q5 へ
- いいえ → Q5 へ
- Q5 自治体に休止制度はある?
- ある → 休止
- ない → 使用中止
水道局へ確認すべき5項目
- [ ] 休止制度はあるか
- [ ] 休止中(中止中)の料金はいくらか
- [ ] 廃止した後にまた使うとき、加入金はいくらか(口径別)
- [ ] 漏水減免の条件と期間
- [ ] 申し込みは何日前までか
死亡後の水道の名義変更と、止めるまでの流れ
| 時期 | やること |
|---|
| 亡くなった直後 | 水道局に連絡し、使用者の名義を相続人に変える。支払い口座も変える |
| 〜数か月 | 誰が管理するか、どれくらい通うかを家族で決める |
| 方針が決まったら | 判断チャートで選び、中止・休止・廃止を申し込む |
| 冬の前 | 寒い地域なら閉栓と水抜きをする |
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空き家の水道の凍結を防ぐには
注意凍結で管が破れても、すぐには気づきにくいものです。通水を続ける家で漏水が長く続くと、料金と建物の傷みが大きくなるおそれがあります。
予防・再発防止のコツ:止めたあとも見回りを続ける
排水口の水は持って行けば補えます
見回りのたびに確認すること
- 排水口に水を足す(キッチン・洗面・浴室・トイレ)
- 床や壁に水じみがないか見る
- 通水している家なら、メーターが止まっているか見る(蛇口を全部閉めても回っていたら漏水の疑い)
- 冬の前後に、水抜きの状態を確かめる
管理を頼むなら、料金と漏水の責任を契約で決める
専門家・公的情報の見解:国や水道局はどう示している?
空き家の数は過去最多
国交省ガイドラインの考え方
国土交通省「不動産業者による空き家管理受託のガイドライン」の要旨:管理で使う水が封水程度なら、水道を止めていても巡回時に水を持参して対処できると想定される。寒冷地では、冬季のみ閉栓して水抜きをしておくことも必要と考えられる。
出典:https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001750009.pdf
管理不全空家と固定資産税
漏水減免の条件
補足減免の条件や期間は自治体ごとに違います。通水を続けるなら、事前に水道局で確認しておきましょう。
やってはいけないNG対応
| NG対応 | 起こりうること | 代わりにすること |
|---|
| 故人の名義・口座のまま放っておく | 引き落としができず未払いになる | 先に名義と口座を変える |
| 確認せずに廃止する | また使うとき加入金と工事費がかかる〔十日町市〕 | まず中止や休止を検討する |
| 閉栓だけして水抜きしない | 冬に配管が凍って破れる | 止水栓と水抜き栓を使う |
| 通水したまま何か月も見に行かない | 漏水が長引き、減免が受けにくくなるおそれ | 月1回を目安に見回るか、止める |
| 「止めたから大丈夫」と見回りをやめる | 傷みが進み、管理不全空家の指導につながるおそれ | 止めても巡回を続ける |
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注意家の状態が悪くなると、あとで直す費用や税金の負担が増えることがあります。水道を止める判断と、見回りをやめる判断は別と考えてください。
まとめ:次にやること
よくある質問
Q1. 空き家の水道を止めたら、基本料金はかからない?
Q2. 水道を止める手続きは、何日前までに必要?
Q3. 契約者が亡くなったら、水道の名義変更はいつまでに?
Q4. 水道を廃止したら、また使えますか?
Q5. 冬だけ水道を止めることはできる?
※この記事は公的機関の公開情報をもとにした一般的な情報です。料金や手続きは自治体ごとに異なり、改定されることがあります。相続・税金・建物の管理で判断に迷うときは、水道局、自治体の空き家相談窓口、司法書士や税理士などの専門家に相談してください。
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