まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
- 主要8サービスの検知ラグ・駆けつけ主体・鍵預かり・出動1回の実費を並べた比較表
- 月額に含まれない実費と解約金まで含めた3年(36か月)総額の実算
- 「初期費用0円プラン」が損になる損益分岐月数の計算式
- 5問で着地する選び方フローチャート(非課税世帯・徘徊・距離・本人の拒否・回線)
※料金はすべて2026年9月時点の各社公式サイト掲載の税込価格です。改定される場合があるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。
高齢者見守りサービスの比較は「検知ラグ」から始める
- 検知ラグ(異常発生から気づくまでの最大時間)
- 検知後の到達手段(誰が家に入るか、鍵は誰が持つか)
- 月額に含まれない実費(駆けつけ1回の出動料金、解約金、保証金)
見守りサービス 高齢者 比較|検知ラグ×到達手段の一覧表

| サービス | 方式 | 検知までの最大ラグ | 通知先 | 駆けつけ主体 | 鍵預かり | 駆けつけ1回の実費 | 初期費用(税込) | 月額(税込) | 最低契約期間・解約金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自治体の緊急通報システム | ボタン+(自治体により)センサー | ボタン押下は即時/センサー併設は自治体次第 | 受信センター・消防 | 消防・協力員(自治体方式による) | 自治体の方式による | 原則なし(公費) | 設置費無料 | 基本料金・通話料は利用者負担(非課税・生活保護世帯は減免あり) | 自治体規定による |
| セコム 親の見守りプラン(レンタル) | 生活動線センサー+救急ボタン | 一定時間の無反応で自動通報(数時間目安) | セコム | 緊急対処員 | 可(鍵預かり前提の運用) | みまもりホン2経由の駆けつけは1回11,000円 | 工事料54,890円+保証金20,000円(非課税・満了時返却) | 5,610円 | 保証金は契約満了時返却 |
| セコム 親の見守りプラン(買い取り) | 同上 | 同上 | セコム | 緊急対処員 | 可 | 同上 | 買取システム料金263,340円(工事料込) | 3,520円 | ― |
| HOME ALSOK みまもりサポート(お買い上げ) | 緊急ボタン+オプションのライフリズム監視 | 緊急ボタンは即時/ライフリズム監視は設定時間の無反応で通報 | ガードセンター | ALSOKガードマン | 可 | 緊急ボタン使用時0円/それ以外の依頼駆けつけは1回7,700円 | 70,565円(機器57,200円+設置13,365円) | 1,870円 | 機器10年間無料保証 |
| HOME ALSOK みまもりサポート(レンタル) | 同上 | 同上 | ガードセンター | ALSOKガードマン | 可 | 同上 | 13,365円(設置費のみ) | 2,838円 | ― |
| HOME ALSOK みまもりサポート(ゼロスタート) | 同上 | 同上 | ガードセンター | ALSOKガードマン | 可 | 同上 | 0円 | 3,069円 | ― |
| 象印 みまもりほっとライン | 電気ポットの使用パターン | 数時間〜24時間(使用パターン通知) | 家族のメール | なし(家族が行く) | ― | ― | 5,500円 | 3,300円(初月無料) | 6か月以内の解約で「(6−利用月数)×3,300円」 |
| 郵便局 みまもりでんわサービス | 自動音声電話 1日1回 | 最大24時間 | 家族へ報告 | なし(駆けつけOP併用時は提携警備会社) | ― | 駆けつけOP利用時 1回5,500円(到着1時間以内) | 0円 | 固定電話1,070円/携帯1,280円 | ― |
| 郵便局 みまもり訪問サービス | 社員が月1回30分訪問 | 最大約30日 | 家族へ報告 | なし(駆けつけOP併用時は提携警備会社) | ― | 駆けつけOP利用時 1回5,500円 | 0円 | 2,500円(でんわとのセットは3,460円〜) | ― |
| 郵便局 +駆けつけサービス(OP) | 上記に付帯 | 本体サービスに準ずる | 家族・提携警備会社 | セコム/ALSOK(提携) | 提携先の運用による | 1回5,500円(到着1時間以内) | 0円 | +880円 | 訪問・でんわいずれかの契約が前提 |
※出典:日本郵便公式、セコム公式、ALSOK公式、象印ダイレクト公式、および千葉市・新宿区など自治体の緊急通報システム事業案内(いずれも2026年9月時点)。
この表の読み方:3つの落とし穴
注意
比較サイトの「月額最安ランキング」は、この3つの実費を計算に入れていないことがほとんどです。実際に駆けつけを使う場面を年2〜3回と見積もると、順位は簡単に入れ替わります。
高齢者 見守りサービス 料金は3年総額で計算する
3年総額シミュレーション(駆けつけ実費を除く本体費用)
| プラン | 初期費用 | 月額 | 3年総額(本体のみ) |
|---|---|---|---|
| 郵便局 みまもり訪問 | 0円 | 2,500円 | 90,000円 |
| ALSOK ゼロスタート | 0円 | 3,069円 | 110,484円 |
| ALSOK レンタル | 13,365円 | 2,838円 | 115,533円 |
| 象印 みまもりほっとライン | 5,500円 | 3,300円(初月無料) | 120,000円(5,500+3,300×35) |
| 郵便局 訪問+駆けつけOP | 0円 | 3,380円 | 121,680円(+出動1回5,500円) |
| ALSOK お買い上げ | 70,565円 | 1,870円 | 137,885円 |
| セコム レンタル | 54,890円(+保証金20,000円は返却) | 5,610円 | 256,850円 |
| セコム 買い取り | 263,340円 | 3,520円 | 389,060円 |
「初期費用0円プラン」の損益分岐月数
出口コスト(解約金・保証金)を先に確認する
- 象印 みまもりほっとライン:契約後6か月以内に解約すると「(6か月 − 利用料を支払った月数) × 3,300円」の解約料が発生します。2か月で解約すれば (6−2)×3,300=13,200円です。
- セコム(レンタル):保証金20,000円は非課税で、契約満了時に返却されます。中途解約時の扱いは契約条件によるため、申し込み前に書面で確認してください。
- 警備会社系全般:プランによって最低利用期間が設定されている場合があります。「お試し1か月」で始めるつもりなら、契約書の解約条項を先に読む必要があります。
高齢者 緊急通報システム 自治体を民間より先に確認する理由
自治体の緊急通報システムの一般的な条件
- 対象:おおむね65歳以上で、慢性疾患等により日常生活に注意を要する在宅の高齢者
- 費用:機器の設置費用は無料。ただし毎月の基本料金・通話料は利用者負担(非課税世帯・生活保護世帯は減免対象とする自治体あり)
- 申請:地域包括支援センターの調査が必要
- 通報先:受信センターや消防に接続。協力員(近隣住民)の登録を求める自治体もある
介護保険で使える見守り機器は「認知症老人徘徊感知機器」だけ
- 徘徊がある要介護認定者 → 認知症老人徘徊感知機器が福祉用具貸与の対象になり得る(ケアマネジャーに相談)
- 徘徊はないが一人暮らしが心配 → 一般的な見守りサービスは介護保険の対象外。全額自己負担が基本で、自治体の緊急通報システムや独自補助を探す
見守りの担い手不足という背景
一人暮らし 高齢者 見守り 選び方|5問で決まる診断チャート
Q1. 住民税非課税世帯、または生活保護受給世帯ですか?
- 想定月額:0円〜数百円程度(自治体・世帯状況による)
- 検知ラグ:ボタン押下は即時/センサー併設の有無は自治体次第
Q2. 本人に徘徊があり、要介護認定を受けていますか?
- 想定月額:福祉用具貸与の自己負担分+(必要なら)安否見守りの別契約
- 検知ラグ:徘徊感知は外出時に即時通知
Q3. 家族または親族が、1時間以内に駆けつけられる距離に住んでいますか?
- 想定月額:3,000〜5,600円(+出動実費5,500〜11,000円/回)
- 検知ラグ:緊急ボタンは即時、センサーは数時間
Q4. 本人がカメラや機器の設置を嫌がっていますか?
- 想定月額:1,000〜3,300円
- 検知ラグ:数時間〜24時間
Q5. 実家は固定電話を解約済み、または自宅にWi-Fiがありませんか?
- 想定月額:1,000〜4,000円
導入の物理条件チェック(全ルート共通)
- 固定電話回線が必要か/Wi-Fi必須か/LTE内蔵か
- 停電・回線断のときにどう振る舞うか(無通信を異常として通知するか)
- 賃貸の場合、壁面への設置が可能か。原状回復の費用負担はどうなるか
- 通知先は何人まで登録できるか(2人以上が望ましい)
- 本人が入院・旅行で不在のとき、一時停止できるか
検知した「あと」に誰が家に入るか
鍵預かりの3パターン
- 警備会社が鍵を預かる(セコム・ALSOK):契約時に鍵を預け、緊急時は警備員が解錠して入室します。最も確実ですが、鍵を第三者に預けることへの本人の抵抗が出やすい部分です。保管方法と、鍵の返却手順を契約時に確認してください。
- 家族・近隣に鍵を預ける:費用はかかりませんが、その人が不在なら機能しません。最低2人に預けておくと現実的です。
- 鍵を誰も持たない:通知だけを受け取る構成です。この場合、最終的な入室手段は消防・警察への通報になります。到着までの時間が読めないうえ、状況によっては扉の破壊が必要になり、その費用は自己負担になり得ます。
出動実費が月額を上回る場面
| プラン | 月額 | 出動実費/回 | 年2回利用時の実質月額 |
|---|---|---|---|
| ALSOK お買い上げ(緊急ボタン以外の依頼駆けつけ) | 1,870円 | 7,700円 | 1,870+(7,700×2÷12) ≒ 3,153円 |
| 郵便局 訪問+駆けつけOP | 3,380円 | 5,500円 | 3,380+(5,500×2÷12) ≒ 4,297円 |
| セコム(みまもりホン2経由の駆けつけ) | 5,610円 | 11,000円 | 5,610+(11,000×2÷12) ≒ 7,443円 |
注意
「駆けつけ付き」という表記だけでは、無料の駆けつけなのか有料の駆けつけなのかが分かりません。資料請求時に「緊急ボタン以外で依頼した場合の出動料金はいくらか」と具体的に質問してください。
見守りサービス 解約 違約金|やめるときの条件
確認できている解約条件
- 象印 みまもりほっとライン:契約後6か月以内の解約で「(6か月 − 利用料を支払った月数) × 3,300円」。初月無料のため、実質的に最低6か月の利用を前提とした設計です。
- セコム(レンタル):保証金20,000円(非課税)は契約満了時に返却されます。中途解約時の扱いは契約条件によります。
- 警備会社系全般:プランにより最低利用期間が設定される場合があります。
乗り換えを前提に契約する
- 最低利用期間は何か月か
- 中途解約時に発生する費用はいくらか
- 機器の返却・撤去に費用がかかるか(工事を伴う場合は撤去費も)
契約前チェックリスト
- [ ] 目的の検知ラグを決めたか(数時間以内/24時間以内/月1回)
- [ ] 自治体の高齢者緊急通報システムを地域包括支援センターに確認したか
- [ ] 非課税・生活保護世帯の減免が使えるか確認したか
- [ ] 徘徊がある場合、ケアマネジャーに福祉用具貸与を相談したか
- [ ] 初期費用+月額×利用予定月数の総額を計算したか
- [ ] 緊急ボタン以外の依頼駆けつけの出動料金を確認したか
- [ ] 鍵を誰が持つかを決めたか(最低2人)
- [ ] 最低利用期間と解約金を書面で確認したか
- [ ] 実家の回線条件(固定電話・Wi-Fi・LTE)に対応しているか
- [ ] 通知の受信者を2人以上設定できるか
申し込みから利用開始までの流れ
- 地域包括支援センターに連絡する:自治体の緊急通報システムの対象になるか、減免が使えるかを先に確認します。ここが最も安く、かつ調査に時間がかかるため最初に着手します
- 親本人と話し合う:「心配だから」ではなく「自分が安心したいから」と伝えます。カメラの可否をここで確認し、拒否されたら診断チャートQ4のルートへ降段します
- 候補2〜3社に資料請求する:実家の回線環境(Wi-Fiの有無・固定電話の有無)と住居形態(持ち家・賃貸)を伝えて見積もりを取ります。このとき出動実費と解約条件も書面でもらいます
- 3年総額で比較する:初期費用+月額×36+想定出動回数×実費で並べ直します
- 申し込み・機器設置:工事が必要なタイプは日程調整があります。賃貸は管理会社への確認が先です
- テスト運用:通知が届くか、緊急ボタンが機能するかを家族全員で試します。通知の受信者は2人以上に設定します
見守りサービスの限界と注意点
注意
見守りサービスは医療や介護の代替ではありません。持病がある場合はかかりつけ医、要介護認定を受けている場合はケアマネジャーに相談したうえで、補助的な仕組みとして導入してください。制度の適用可否や費用負担の判断は、必ず自治体の窓口・地域包括支援センターなど公的な相談先で確認してください。
背景データ:一人暮らし高齢者と孤立死の現状
- 2024年に自宅で死亡した一人暮らしの人:76,020人(警察取扱死体204,184体の37.2%)。うち65歳以上が58,044人(76.4%)(警察庁、2025年4月公表)
- 発見までの日数:65歳以上のうち当日〜死後1日での発見が39.2%、死後1か月以上経過しての発見が4,538人(7.8%)(警察庁 年齢階層別・経過日数別統計)
- 2024年の孤立死推計:21,856人(死後8日以上経過して発見。65歳以上が約7割、男性が約8割)(内閣府 孤独死・孤立死ワーキンググループ取りまとめ、2025年4月)
- 2025年上半期(暫定値):自宅で死亡した一人暮らしの人は40,913人で警察取扱死体111,036体の36.8%。前年同期と同水準(警察庁、2025年8月8日公表)
- 一人暮らしの割合の見通し:65歳以上人口に占める一人暮らしの割合は、令和2年で男性15.0%・女性22.1%、令和32年(2050年)には男性26.1%・女性29.3%に上昇する見込み(内閣府 令和7年版高齢社会白書)
- 高齢化率:令和6年10月時点で29.3%。令和52年(2070年)には2.6人に1人が65歳以上になると推計(内閣府 令和7年版高齢社会白書、2025年6月公表)
新しい選択肢:AI自動架電型
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次に読むと、この記事の判断がしやすくなります。
よくある質問
高齢者見守りサービスの比較で最初に見るべき項目は何ですか?
高齢者見守りサービスの料金はいくらが相場ですか?
無料で使える見守りサービスはありますか?
見守りサービスに介護保険は使えますか?
「駆けつけ付き」なら追加料金はかからないのですか?
見守りサービスを解約すると違約金はかかりますか?
初期費用0円プランと機器買い取りプランはどちらが得ですか?
親が「監視されているようで嫌だ」と反対したら?
実家にWi-Fiや固定電話がなくても使えますか?
賃貸住宅でも設置できますか?
※本記事の料金・サービス内容は各社公式サイト等をもとにした2026年9月時点の情報です。制度・料金は改定される場合があるため、最新情報は必ず各公式サイト・自治体窓口でご確認ください。
最終確認日: 2026年9月7日




